どうもこんにちは、むさしです。
今回は虹ヶ咲2期5話「開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')」の感想記事となります。
QU4RTZ、DiverDivaと続き、いよいよA・ZU・NA回ですね。歩夢、しずく、せつ菜は、テレビアニメ一期でそれぞれが「縛り付けるものから解放される」という共通点がありましたが、果たしてどのように3人が接近していくのか、注目ポイントです。
- 1. あらすじ
- 2. フェスに向けて
- 3. 侑としずく、歩夢とせつ菜。
- 4. スクールアイドルの伸展
- 5. ランジュの口撃
- 6. 即興劇開幕、舞台に上がる桜坂しずく
- 7. 大観覧車 "2人だけの、広がる世界"
- 8. 開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')
1. あらすじ
いよいよ第2回スクールアイドルフェスティバルが近づいてきた。文化祭との合同開催も決まり、慌ただしくなる学内。そんな中、しずくも所属している演劇部が、前夜祭の演出を任されることになった。歩夢とせつ菜による歌と芝居のユニットを想像していたしずくは、内密に侑に相談。すると侑からある提案があり、休日に2人だけで出かけることに。だが侑の様子を怪しく思った歩夢はたまたま出会ったせつ菜を巻き込み、そっと2人の後をつけるのだった。そして、楽しそうに会話をする侑としずくが向かったのは、なんと遊園地で……。
前回第4話、「アイ Love Triangle」の感想記事はこちらから!
2. フェスに向けて
まるで夢のように 思い描けばどんな自分にでもなれる
さぁ、一緒に
あ〜〜〜〜〜〜今日挿入歌無しじゃん!!!!!!!!
視聴後の感想なので、実際"そう"だったのはあるんですけど、これ、しずくしか喋ってないじゃん。ってのがあったので、「今日は歌無しか…」と割と直ぐピンと来ましたね。QU4RTZの回が前例ですね。
恒例の歌詞引用、今回はA・ZU・NAの Dream Land!Dream World!より。4話まででも、「歌詞通り」じゃないことにアレコレ考えていましたが、今回も100%歌詞通りってわけじゃありませんでした。
「まるで夢の(中)のように」については、単純に冒頭の口上として語感を重視した結果省かれたのかなと思いますが、5話終盤で読み解かなければいけないのは「一緒にしてみよう 七変化」というフレーズが、なぜ「さぁ、一緒に」という形でスッキリしたのかということでしょうか。もちろんここも、「七変化」という体言止めだと冒頭の語感としては良くないのでそういう都合もわかりますが、もう少し一歩進めたい思いがあります。特に「七変化」というのはA・ZU・NAのユニットコンセプトでもあるので、これをキーワードに最後に振り返ってみます。
今回のアバンは、文化祭とスクールアイドルフェスティバル合同開催の前夜祭について、総合演出を演劇部に依頼する栞子らのシーンから始まりました。
久しぶりに登場した演劇部部長ですが、依頼先の部長と、同好会と演劇部を兼部しているしずくと一緒にいるのは、まぁそれはそうって感じですね。「適性」を重視する栞子が、総合演出の依頼のために演劇部を訪れたのも辻褄が合います。
この2人を見ると1期8話を思い出しますが、しずくは演劇部の方でも上手くやっていけていそうですね。これ僕の認識違いかもしれないんですけど、1年生でしかもスクールアイドル同好会にも所属しているしずくは、元々演劇部として圧倒的に秀でていたわけじゃなかったと思うんですよ。1期8話で演目の主役を任された時も「抜擢」って感じでしたしね。スクールアイドルをやっているから、役柄にピッタリだと部長が見抜いて託した、そのレベルだったと思うんですよ。あの一件で"自分を曝け出すこと"ができたしずくは、スクールアイドルとしても大きな一歩を踏み出しましたが、演劇部としても頭角を表していったのかなぁ〜なんて勝手に感じてしまいました。もちろん、ずっと"演じて"いたしずくは、当時から演者としての才能があったのだとは思いますが、本心を隠すことで演技がイマイチ心に響かない、才能を眠らせていただけだったりするのかなと。殻を破ることで、演劇部としても期待の1年生、部長の右腕くらいに育っているんだろうなぁと想いを馳せてしまいました。もちろん、前述の通り部長としずくがセットだったのは、話を通すのに"都合の良いポジションだっただけだとは分かっていますが、そんな日常が背景にあるといいなって思っただけです。
一方の同好会。フェスで披露するセットリストを考案していました。
「果林にそんなこと言われたら、愛さんがっカリン!
僕はお前にガッカリだよ…。真面目な話に水を差すような提案を、しっかり否定されたらボケかましてくるお前にがっカリンだよ。美里さん泣いてるぞ。何だよがっカリンって。まぁいいです。冗談ですよ。
「どうしたの?ミアが他の子の曲を聞くなんて…」
場面は変わって放課後の空き教室。”侑が作曲した” NEO SKY, NEO MAP! を聞くミアと、それを見つけたランジュの一幕でした。
全く関係ない話ですけど、ミアの付けているイヤホンがワイヤレスだったことに時代を感じると共に、イヤホンの描写の最終回がコレじゃないかなって感じがしました。AirPodsみたいなのになると、付けてるのか付けてないのかアニメだと分かりづらくなりそうなのでね…。
ランジュのこのセリフから、ミアが基本的に他人の作る曲は聞かない正真正銘の天才肌な作曲家であるということが見えてきますね。各業界のプロっていうは、流行を押さえるためだったり、新しい引き出しを作るために様々な作品に触れてインプットするものだと思いますが、ミアは「求められるものに応えること」というプロとしての矜持のもと製作しており、自分の持っているスキルに絶対的な自信を持っているのかもしれません。そんなミアが侑の曲を聞いているんですよね。補講にも遅刻してくるくせに放課後の教室に残ってNEO SKY, NEO MAP!を聞くミア、お前だいぶ高咲侑に入れ込んでるな????
個人的にこの隣り合う2人の顔がめっちゃ好きです。
ビジネスライクな関係だと主張する割に、背中を預けあっている感じがして良いですね。
「へぇ、いいじゃない」と侑の曲を褒めるランジュ。ランジュとしては、おそらくこのタイミングで初めて「高咲侑の音楽」に触れたんだと思います。褒めている割に顔が険しいことは、後述します。
さらに同好会の部室に戻って侑としずく。前夜祭企画を演劇部と一緒に行うということで、その企画内容を相談するシーンでした。
「歩夢さんとせつ菜さんによる新ユニットを考えてるんです。」
いやお前は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜??????????
ここまでQU4RTZ、DiverDivaとユニットを組んできて、残される形となった歩夢とせつ菜としずくでしたが、「残り物同士でユニット組もうね♡」なんて腑抜けたことを言ったらブチギレてましたが(アニガサキに限ってそんなことは起こり得ない。"アニガサキ"に限って)、しずくが提案する形で歩夢とせつ菜がデュオを組んだら、それこそ「しずく、お前は???」と完全に取り残される形になるんですよね。
もろちん(原文ママ)、A・ZU・NAというユニットの存在を知っている我々からしたら、しずくも含めたトリオでユニットを組むことは分かっていることですが、作中世界において、しずくだけユニットに所属しないことになってしまいます。「世界に一人きりの私になる覚悟」ってそういうコト!?
まぁでも、しずくのことなので純粋に(不純かもしれないことが後にわかりますが…)歩夢×せつ菜に魅力を感じて、考案する側としてそこに自分を入れ込む必要性がなかったということなのかもしれませんね。
今のしずくの想定が、日の当たるところに歩夢とせつ菜の色のコーンがあり、しずくの色は倒れて影の中にあり、先端だけが日に顔を覗かせる構図に表れていますね。今回5話は、桜坂しずくの考案する歩夢×せつ菜のユニットを通して、どのように3人がこの3人だけの色を見つけていくか、ここが主軸になっていくのかもしれません。
3. 侑としずく、歩夢とせつ菜。
歩夢の誘いを断った侑が、しずくと仲良さげに出かける中、そんな二人を目撃、尾行をする歩夢、偶然居合わせたせつ菜。この4人でストーリーが進行していきます。
ここのパート、とにかく表情豊かな歩夢がかわいいですね。
自分の誘いを断った理由が、しずくと”2人”で出かけるからだと分かったとき、駅のホームで侑がしずくにボディータッチをして仲睦まじそうにしていたときに見せていたムスッとした顔も、せつ菜に見つかって慌てる顔も、犬のように鼻息を漏らしながら赤べこのように頷く顔も、コマ単位で全部可愛くてびっくりしました。1期5話で侑ちゃんは歩夢のことを「ニコニコ笑ったかなぁと思えば、急に泣いたりほっぺ膨らませて怒ったり、ずっと見てても飽きない感じ?」と評していました。また、2期EDシングルのc/w曲である問題作 繚乱!ビクトリーロード でも、歩夢が「笑って怒って大変だぁ」と自己評価しています。5話のこの一コマは、そんな歩夢の豊かな表情を凝縮したシーンであるように感じますね。
「だって、侑ちゃん寝不足で疲れてるし、倒れたりしないか心配で…。」
(押し)倒したのはお前なんだよなぁ。倒れるか心配なら尚更こそこそせずに近くにいてあげた方がいいぞ。距離感が「はじめてのおつかい」で、子どもが家を出発してすぐの親なんだよなぁ。
それはいったん置いといて、しずくが空想したユニットコンセプトというのは、「美女と野獣」をイメージしたものでした。
「侑先輩なら分かってくれると思ってました!」
というしずくのセリフ、別に深い意味はないと思いますが、”曝け出すこと”ができるようになったとしても、若干の臆病さが垣間見えるセリフで味わい深いと思いました。誰に相談するかと言えば、それはもちろん侑なのは違いありませんが、共感してくれそうな侑を相手に相談を持ち掛けるのも少し打算的に見えてきます。
「野獣役が歩夢さんっていうのもアリだと思うんですよね~。」
「ああ~、わかるわかる…(汗)。」
思い当たる節がありすぎて、侑先輩困ってるぞ。
確かに、せつ菜の口を真っ先に塞ぎに行って柱に隠れたさっきの動きも、野獣味に溢れていました。どっちが野獣かと聞かれたらまぁせつ菜かな?とは思ってしまいますが、上原歩夢は人狼なのでコレもアリです。本当に「アリだと思うんですよね~」くらいのノリでアリですね。
「真実を暴いて見せるんだから!」
「探偵みたいで面白そうですね!」
はい、ご一緒に
「マ~~~~~~~~~~~~ジでアニガサキ」。
アニガサキにおける歩夢とせつ菜の関係性はコレなんですよね。お互いに飾らずにありのままで付き合えるところが二人の関係性の良さなんですよ。
歩夢にとって、全てのキッカケは優木せつ菜でした。当初は高咲侑という一人のためにスクールアイドルを志したという動機でしたが、せつ菜との出会いが歩夢に「夢への一歩」を踏ませたんですよね。そこから紆余曲折あり、せつ菜と仲睦まじい様子を目撃し、自分の知らない高咲侑を知る優木せつ菜を知ったことで、高咲侑の「変化」と自分自身の「変化」を恐れた歩夢もいました。ここでまた次の一歩を踏み出せたのも、優木せつ菜との対面「始まったのなら、貫くのみです!」があったからでしたね。歩夢にとって優木せつ菜という存在は常に”ステージ”へ上がるキッカケをくれた人物だったんですよ。
「見てほしかったのは、たった一人だけだったの」
「侑さん、ですね。」
実際、上原歩夢というスクールアイドルの中心に高咲侑という”たった一人”だけがいたことに、同好会の他のメンバーが気付いていたかどうかは分かりませんが、等身大の上原歩夢が腹を割って話すことができたのは、この時のせつ菜だけなんですよね。この歩夢の想いにせつ菜は「始まったのなら、貫くのみです!」という返しをしたわけですけど、このせつ菜のセリフにも、スクールアイドルの”夢”を諦めようとしていたせつ菜を引き留めた高咲侑という存在と、自分の大好きを”貫く”という等身大の優木せつ菜の想いが反映されていると感じます。そんな二人だからこそ一切隠す必要がなく成立する1シーンなんですよね。
だってコレ、仮に偶然居合わせたのが他のメンバーだったらこういう展開にならないと思うんですよ。歩夢が抱える高咲侑への想いの強さを他の誰よりも知っているせつ菜だったからこそ、歩夢はこれ以上変に隠すことなく尾行を続ける選択が取れたわけで、せつ菜の「探偵みたい」という飾り気のなく心の底からこの尾行を楽しんでいる様子が程よいバランス感覚を生んでいますよね。もちろんA・ZU・NA回だからこの2人の組み合わせになっていますが、それを抜きにして活きた文脈が見えてくるので本当に良いなと感じました。
侑としずくが向かった先はスクールアイドル記念館。東京ドームシティですね。
風船を持った少女が転びそうになった時、歩夢とせつ菜が咄嗟に反応したシーン。些細な部分ですが、歩夢が少女を助けて、せつ菜が風船を手に取るの、解釈一致って感じがして気持ちが良かったですね。これもなんとなく、歩夢なら少女の方に手を差し出すだろうなという信頼関係の元せつ菜が風船に飛びついているようにも感じられます。
これをきっかけに侑としずくにバレてしまう歩夢とせつ菜。一緒にいる理由を押し付けられたせつ菜が気の毒だと思う一方、せつ菜の好きそうなヒーローショーで結局大盛り上がり出来たのは幸いですね。せつ菜も付き合った甲斐があったというか。
ただ鑑賞マナーが悪い。後ろの女の子絶対見えてないだろ。ボクもペンライト振ったことがあるんですけど、ペンライトは後ろの人の迷惑にならないようにしないといけませんよ。
やはり上原歩夢、狂気だろ。
ジェットコースターでこんな余裕あります?歩夢がジェットコースターが得意とか苦手とかは置いておいて、何よりも高咲侑を気にしている様は流石に笑っちゃいました。じゃ二人隣り合わせで乗ればよかったじゃん。「侑ちゃんの隣じゃなくても良い」という余裕を見せた結果なのだとしたら尚更面白いですね。
二日酔い。
休止中の観覧車。「そっかぁ」とつぶやく歩夢と、歩夢を気に掛ける侑。そこにかかってきた栞子からの電話に眼鏡をかけて対応するせつ菜もとい菜々。他の3人も感嘆していましたが、この辺も菜々(せつ菜)なりのスイッチの入れ方が明確な感じがして面白いなと感じましたね。でも確かにわかる気がします。スーツ着ている時とそうじゃない時とでなんとなく緊張感が違うのと同じだと思いますね。
「そういえば私、今度虹ヶ咲で教育実習やるから。」
来るな来るな。
いやこの三船薫子(?)って人、良く知らないんですけど、髪も赤いし休日に妹をツーリングに誘うし部屋にセミを解き放つしで、ちょっとこの先どうなるかわからないですね…。自由な校風と専攻の多様さで人気の虹ヶ咲学園ですが、虹ヶ咲学園じゃなかったらお断りですよね。虹ヶ咲以外ではお断りの人を実習生として迎えてしまう虹ヶ咲学園、確かに「自由」を謳う学校ですがちょっと掃き溜めみたいな感じで貧乏くじ引いちゃってて残念です。
あとこれ、部屋に飾られている賞状は薫子の物なのか栞子の物なのかどっちなんですかね。スクスタの話は正直あんまりちゃんと覚えてないのですが、アニメの中では今のところ判明してないっぽいです。
「正直、ユニットを組むというイメージはありませんでしたが、このアイディアなら!」
「私も面白いと思う!自信はないけど…。」
いいの!?そんなに納得できるか!?
確かに並々ならぬスター性は我々も感じていましたが、そんなに2人の食いつきが良いほど納得感のあるユニットコンセプトでは無いように感じます。まぁでも、歩夢とせつ菜の親和性が高いことは前述の通りなので、A・ZU・NAというグループの存在なしにしても僕はこの二人がユニットを組むと言われたら、「まぁ~そうだな…」と納得してしまうかもしれません。
コンセプトの良し悪しはいったん置いておいて、実際せつ菜が「ユニットを組むイメージがない」と言っているのは理解できる部分がありますよね。当ブログでも度々書いていることですが、優木せつ菜は自身の立ち振る舞いと信念のぶつかり合いから、旧同好会解散を招いた張本人ですし、ユニットの活動に抵抗感があるだろうなというのは察しがつくところではあります。ただ、せつ菜自身も3話のQU4RTZのライブを見て発言していたように、ユニットという形でのステージの可能性も感じてきたはずです。それは、DiverDivaのライブを見てもおそらく同じ想いを抱いたのでしょう。ただ、やはり自分の大好きをただ真っ直ぐに”叫ぶ”というスクールアイドルであるからこそ、誰かと共にステージに立つということが他のメンバーに比べて難しいと感じます。前回の記事で、1期3話でせつ菜は「傷つけても傷ついても貫く覚悟」を決めたと記述しましたが、それはソロアイドルとしてのステージの形という話であり、共にステージに立つという意味ではそうもいかないと思うんですよね。
こういった過去と、QU4RTZ、DiverDivaのライブを経て「ユニットを組むイメージはない」と思っていたのだと思いますが、ここにしずくが「コンセプト」を持ち込んでユニットを提案するんですよ。「ともにステージに立つイメージが無い」。それが自分の大好きを叫ぶというスクールアイドル像が、究極的に”ソロアイドル向き”だったからなのだとしたら、「コンセプト」を持ち込めば、そのコンセプトの下で誰かと共にステージに立つことができるようになりますよね。それがまぁ美女と野獣なのか何なのか結局どうなるのかはまだ分かりませんが、せつ菜としてもグッとユニットを組むハードルが下がったんじゃないかなと思います。
歩夢に関してはまぁ、言うても高咲侑ありきみたいなところはあって、ユニットを自発的に組む必然性も薄いと思うので、やはりこういった第三者からの提案という形式がユニット結成のきっかけにはなるのかなぁというくらいですかね。まぁ、コンカフェみたいなもんです(?)。
4. スクールアイドルの伸展
4人でスクールアイドル展へ。
いや~~~~~、こういうのは全く想像していなかった。
ラブライブ優勝フラッグと、ラブライブ優勝トロフィーが虹ヶ咲で登場することの意味はやはり大きいですよね。フラッグもトロフィーも、どちらも「ラブライブ!」「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場したものでした。話は逸れますけど、なんでフラッグとトロフィーが展示されてるんですかね。高校野球とかもそうですけど、トロフィーとか優勝旗とかって、次回大会が開催されるときに前年度優勝校から”返還”されるものだと思うので、普通一年間は優勝校が保管しているものじゃないですかね…。
ラブライブという大会がどんどん大きくなって、新しい優勝旗やトロフィーになったことや、展示のために優勝校が貸し出ししているという可能性もありそうです。
話を戻して、この優勝旗と優勝トロフィーは、スクールアイドル黎明期に活躍した”先輩たち”が生きた証であり、彼女らによって大きく広がったスクールアイドル文化の中で、確かに存在した数々のスクールアイドルの輝きが染みついている重要文化財のようなもんです。第一回大会、この優勝旗と優勝トロフィーを最初に我が物とした”すべての始まり”のスクールアイドル A-RISE。第二回大会、A-RISE一強の空気間の中でA-RISEを下し、”スクールアイドルの礎”を築いた伝説 μ’s。先代の輝きに惹かれ、統廃合となった浦の星女学院の名を、確かに歴史に刻んだAqours。もちろん、この優勝旗に手が届かなかったSaint Snowをはじめとする数々のスクールアイドル達。これを手にしようと活躍してきたすべてのスクールアイドル達の想いが詰まった優勝旗であり優勝トロフィーなんですよね。そんな「ラブライブ」に名を残さない選択をした虹ヶ咲が、幾年の時を経てこの場で過去のスクールアイドルの想いと相まみえ、共存しているんですよ。「ラブライブ優勝」という大目標の下活動してきたスクールアイドル達の生きてきた証を前にして何を思うのか。
特に優木せつ菜。1期で「ラブライブ」への想いを明確に漏らしていたのは同好会の中でもせつ菜だけでした。優勝フラッグ、優勝トロフィー。これらを一番手にしたかったのはせつ菜なんだと思います。そんなせつ菜が、「手にしない選択」の結果であるソロ活動に取り組んでいる中、ソロに還元されるという虹ヶ咲ならではのユニットの形、一度は諦めた形態である「グループ」での活動を始めようかというところなんですよね。せつ菜自身もここまで大きく成長してきてはいますが、ここで改めて始めたころの感情、「はじまりのセツナ」に触れているかのような気もして、せつ菜がどう感じているのかがとても気になりますね。
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言いたかっただけ。
「スクールアイドルって、本当に自由だよね。型にハマらず、目一杯自分を表現してて。」
「自由…。」
拍手喝采!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
”自由”というキーワードを抽出したことがもう素晴らしい。そうなんですよ。
ここの文脈、ジャズとかサンバとかいろんなジャンルのアイドルがいることに対しての「自由」という言葉なんですけど、「アキバドーム」の「スクールアイドル展」という場で”自由”という概念に触れたことが何よりも素晴らしいですね。
ラブライブ大会をアキバドームで開催できるように、スクールアイドルの輪がどんどん広がっていくように願って最後の大仕事をしたμ’sが見せた”スクールアイドル”。後にAqoursの高海千歌はμ’sの姿に対して「なにもないところを”自由”に”全力”で駆け抜けたところ」、「自由に真っ直ぐに…。だから飛べたんだ」と語っています。これに気付いたAqoursは μ’s の背中を追うのではなく、自分たちらしく”自由”に全力で輝こうと決意を新たにし、最終的にラブライブ優勝という偉業を成し遂げるわけですね。とにかくスクールアイドルの在り方として”自由”というのはとても重要な概念なのですが、一旦ここまでの虹ヶ咲の展開を振り返ってみると、これほど”自由”という言葉が似合うスクールアイドルは他にいないんじゃないかと思うくらい多様さに溢れています。”自由”な校風の虹ヶ咲学園を拠点としているからというのも含めて、確かに虹ヶ咲から”自由”を感じ取ることはここまでの材料だけでも十分可能ですが、これが作中で明確に提示されたことで、過去作との連鎖が生まれ、”スクールアイドル文化”のあるこの世界が地続きになっていることが伝わります。μ’s、A-RISEが望んだ「スクールアイドルの広がり」が、ラブライブに出場しない虹ヶ咲がこれに触れることで実現されていることがハッキリと読み取れる非常に良いシーンでした。
5. ランジュの口撃
帽子似合うじゃん。
スクールアイドル展にランジュも来ていたんですね。冒頭のミアとの会話、「今週はお休み。ちょっと行きたいところがあるの」の行きたいところはスクールアイドル展だったようです。
「そうやって遊んでる暇ある?って言ってるの。
中途半端なのって、見ててイライラするの。
いい加減同好会の活動に付き合うのなんかやめて、もっと自分の夢に向き合ったら?」
「あなたはそれで満たされたとしても、何も生みだしてないわ!」
オタクに対する殺傷能力が高い。遊んでる暇ないです声優追っててごめんなさい…。
ここのランジュのセリフ、一見角が立つように見えて実際はやはりすごく現実主義的なんですよね。2期1話で小さな衝突をしたランジュと侑ですが、あの時と大きく異なっているのが、「侑が音楽科の生徒で音楽の夢を追っていること」と「ミアが入れ込むほどの高咲侑の音楽の魅力」、「高咲侑のNEO SKY, NEO MAP!」をランジュが知ったということです。この時点のランジュから見て、音楽の夢を追う侑がスクールアイドル同好会に関わる必然性が感じられないわけですよ。さらにそれを補強するかのような、”プロ”のミアが気に掛ける音楽的なセンス。アバンでNEO SKY, NEO MAP!を聞いた時ランジュが漏らした「良いじゃない」という褒め言葉は嘘偽りないものだったわですよね。「良い音楽」を作曲した高咲侑のことを前より知ったからこそ、この強い当たり方をするわけです。自分の夢を追って来日するほどの信念を持っているランジュだからこそ、自分が正当に評価している侑が自分の道を真っ直ぐに進めていないことに苛立つわけです。こうして考えると、ランジュのこの態度も、納得の余地はありますよね。
「もし気にしてくれてるのなら、もう少しだけ見ててくれないかな。」
マ~~~~~~~~~~~~ジで。
アニガサキ。確かに優木せつ菜のCHASE!がすべての始まりだったことに違いはありませんが、あくまで「キッカケ」に過ぎなかったと思うんですよ。本当の”始まり”は何か。それは上原歩夢が一歩踏み出して、”スクールアイドル 上原歩夢”が誕生した Dream with You のステージだったと思うんですよね。あのパフォーマンス前、「だから、見ててほしい!」と願った歩夢からも読み取れるように、ここまでの高咲侑は「見ている側」だったんですよね。ところが、音楽の夢を同好会のみんなからもらい、自分だけの”地図(マップ)”を開いた侑が、侑自身がランジュに対して「見ててくれないかな」と願うんですよね。歩夢のセリフとの関連性ももちろんのこと、表舞台に立ち「仲間でライバル」の関係性に参入した高咲侑がここにはいました。もっとも、同好会で自分の夢を見つけられた侑は、同好会を出れば自分の夢を追えるなんてことを毛頭考えているはずもなく、ランジュの言葉を正面からしっかり受け止めた上での言葉だったのが良かったです。ランジュもちょっと赤らんで、篭絡寸前という感じでしたが、高咲侑の覚悟が感じ取れましたね。
まぁあとはこのシーンでランジュに食ってかかろうとする歩夢と、手で歩夢を制止する侑の二人の関係性は面白かったですね。自分がめちゃくそに言われてるのに、歩夢が怒り出す気配を察知して手で制止するの、もう手懐けられてるじゃん。やっぱり上原歩夢、野獣なのか?
今回のように侑が歩夢の動向に鋭く反応できるのだとすると、歩夢が「野獣」の片鱗を見せた例の件は侑にとっても想像してなかったことなんでしょうね。歩夢にとっても感情が止まらなくなったことが原因だと思いますし、侑にとっても歩夢に襲われる()ことは完全にイレギュラーなことだったと思うので、やっぱり交通事故の類だったんだと感じます。
ランジュが去った後も1人だけ怒り顔な歩夢、やはり見てて飽きないですね。
「今のあなたは周りに自分の夢を重ね合わせてるだけよ!」
「自分のやりたいことを、周りに重ねていたのは私です…。」
侑よりも刺さるなよ。
歩夢もせつ菜も言っているように、ランジュの言葉は侑に対してのものでしたが、なんか侑よりもしずくの方がダメージ食らっててちょっとだけ可笑しかったです。確かに妄想で悦に浸っていた部分はあるかもしれませんが、しずくは「何も生み出していない」わけではないですよね。形になるのはこれからかもしれないけど、侑個人に向けたランジュの言葉の攻撃力は、しずくに対してはそう高くないはずです。気付いたらしずくが手負いの状態になってました。
でもこれ、ここまでの文脈を巧く繋ぐすごく有機的な描写ですよね。5話まででランジュが獲得してきた侑のデータを端として発生したものですが、これがしずくの考案した「歩夢×せつ菜」のユニット構想をさらに前に進めるキッカケになるのは、「巧いな」と言わざるを得ません。
6. 即興劇開幕、舞台に上がる桜坂しずく
「さぁ!開演です!!」
ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歌って、踊って、奪い合いましょう――――。
なんでもないです。
せつ菜の発案から、しずくの構想通りのエチュードが始まったシーン。正直このシーンはかなり良いと感じました。というのも、もちろんこの「とりあえずやってみましょう」で始まったエチュードの中身にも色々と拾える部分がありましたし、その他既存の楽曲との関連も見える深まり方も見られたからです。
「野獣さんのままでも良いんじゃないかな。
どう見えるかなんて気にせず、今のあなたにできることを一歩一歩やっていけばいいと思う!」
ここのエチュード、ベースとなる設定はありましたが、台本の無いシナリオだからこそキャラクターの素直な想いがしっかり反映されているんじゃないかなと思うんですよね。せつ菜のセリフなんかは、流れを汲みながらも”せつ菜らしい”どこかの作品で出てきそうなワードセンスでしたし、歩夢のココのセリフも「一歩一歩」という上原歩夢らしさ、「ありのまま」を許容するというここまで獲得してきたスタンスが反映されていて良かったです。
ただ、流石に台本の無い物語、歩夢もせつ菜も思い思いに物語を進めますが、破綻は免れない様子に侑も困惑をし始めます。収拾がつかなくなったその時、ついに桜坂しずくが舞台の上に上がりました。
ここも一見すると、しずくは「ヨッ!流石演劇部!」と言わんばかりに滑らかに溶け込んでいったように映りますが、個人的には凄く凄く共感性の高いシーンだったんですよね。
まず、この状況をもう一度整理すると、
- しずくが構想を練った世界観の中で、いわば”演劇初心者”の歩夢とせつ菜が舞台に上がり、”とりあえず”やってみる
- 歩夢、せつ菜によって創造されたシナリオに乗って”経験者”のしずくが”思わず”舞台に上がる
まず一つ、桜坂しずくは「アドリブが苦手」なんですよね。これは1stアルバムより
あなたの理想のヒロイン の中で謳われていることです。
あなたの理想のヒロイン いつの日にか なれますように
アドリブが苦手な私を 素敵なシナリオで導いて
繰り返しになりますが、基本設定はあるものの、即興で始まった演劇なので当然台本はなく、このエチュードはずっと「アドリブ」で進行しています。アドリブが苦手なしずくが、歩夢とせつ菜が繰り広げるエチュードに自然に加わることができたのは、歩夢とせつ菜によって生み出されつつあった”シナリオ”に導かれたからなんだと思います。
また今回のA・ZU・NA回、冒頭の歌詞引用はDream Land!Dream World!でした。
ここでもう一度、アバンで引用された部分も含めて歌詞を見てみます。
ようこそ A・ZU・NAランドへ
さぁ踊ろう 華麗なステップ
見よう見まねでいい 体が動き出す
まるで夢の中のように
思い描けばどんな自分にでもなれる
一緒にしてみよう 七変化
”初心者”の歩夢せつ菜の立ち振る舞いは、まさしく「見よう見まね」であり、舞台に上がったしずくにとっては「体が動き出した」ことになります。これ、まぁこれに限らずですけどこういった歌詞をある程度想定したうえでシナリオが書かれているんだと思いますが、強引さが全くなく自然な流れで辻褄が合うのはもう見事ですよね。気持ちいいです。
顔面良すぎだろ。
「歌おうよ!」
「魔女さんも歌いましょう!」
「私たちがここにいるのは、そもそもあなたの魔法がキッカケなんだもの!」
「さぁ、一緒に!」
や~~~~~~ココか。
冒頭の歌詞引用「さぁ、一緒に」の意図、「一緒にしてみよう 七変化」から変更された意図を最後に考えると書きましたが、もう、ココじゃん。
続くしずくの言葉とまとめて考えてみます。
「お二人とも、自由過ぎます!
でも、その自由さが大事なんだと教えてもらいました。」
「型にハマらず、目一杯自分を表現すれば、びっくりするほど楽しいものが生まれるんですね!」
「今日ここから、私たち3人のステージが始まります!」
いや~~~見事。鮮やか。素晴らしい。拍手喝采。僕が何か言う必要ありますか?
やがてひとつの物語じゃん。
重ねよう あなたと私のストーリー
やがて一つの物語
人生という名の 大きな舞台を輝かせたい
きっと一緒ならどんな結末でも
ハッピーエンドに変わる
始めよう ここからがそう第三章
起承転結の転になる
これまでの伏線を回収して クライマックスへ
きっと想いを全て伝えられたら
カーテンコールが起こる
な?
「型にハマらず、自由に自己表現をすること。」
これはスクールアイドル展で過去のスクールアイドルたちの輝きに触れたことで深まった見識ですが、流石に被せ方が巧いです。しずくのセリフの通り、「見よう見まね」で始めた2人が"自由に"演じたことで、発展したこのシーン。演劇部のしずくからしたら、演劇としてのいろはや定石に沿わない2人の演技は「型にハマらない」と形容することができるとも考えられますし、作劇したいわば"監督"のしずくが表舞台に上がってしまうのも「型にハマらない」展開だということもできます。
当初の構想では歩夢×せつ菜のユニットで、考案者の自分はその構図に入ってはいませんでした。でも、2人の"自由"を見て感じて、「体が動き出した」しずくを迎え入れて、「3人のステージ」が始まるわけですね。さらに言えば、元々"曝け出すこと"に抵抗のあったしずくは、ある意味で「型にハマること」にこだわってきたと言えなくもないと思います。そんなしずくが、「型にハマらず自由になれる」場所。もうこれだけで、A・ZU・NAとしてユニットを結成する意義が補強されますよね。虹ヶ咲のスクールアイドルが普遍的に持っている「自由」というテーマを、ここで改めてA・ZU・NAのユニットコンセプトとして捉え直すことで、「七変化ユニット」というA・ZU・NAに対する我々の理解ともかなり近いものがあり、納得できる展開でした。
やがてひとつの物語 については、改めて言うこともあまり無いですね。歩夢×せつ菜のシナリオが、歩夢×しずく×せつ菜のシナリオとして再編されました。まぁ、起承転結については次回「転結」が待ってるので何とも言えませんが、「これまでの伏線を回収して」にちょっとだけ笑っちゃいました。スクスタ、お前も布石だったのか?
当初は、「しずく、お前は?」なんて野暮な疑問を抱えていましたが、A・ZU・NAの"ZU"が"A"と"NA"の間に割って入ってこれて良かったですね。結成前日譚としても、さまざまなパラメータが相互に絡み合い最終的には心が晴れるような、スッキリとした気分になることができました。
7. 大観覧車 "2人だけの、広がる世界"
FINE PLAY
ギャルゲーの好感度システムみたいな、ちゃんと上原歩夢ルートを消滅させなかった高咲侑、素晴らしすぎる。
遊園地で休止中だった観覧車に、少し落胆気味だった歩夢の様子を、侑はしっかりと察知していましたよね。ちゃんと対応したのはもう「よくやった!!」としか言えません。「私も乗りたかったし」とか、よくできた彼氏かよ!!!まぁ、どうせ乗るならデカいやつがいいもんな!!
「そんな自分をね、ファンの人に見てもらえたら良いなって思えたの。」
「そうだね。ファンのみんなも、歩夢と一緒に楽しんでくれると思う。もちろん私も!」
ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ニガサキ。
もちろん歩夢が望んだから乗り込んだ観覧車なんですけど、この平地よりも高い視点を持ったクローズドな環境にあって、なお「広がる」"未来"を望む構図が好きすぎる。まさに"展望"じゃん。
侑の「あと一つだけ、乗っていかない?」という誘い方も、1期の「ちょっと寄りたいところあるんだけど、いい?」というセリフと同じ属性であるように感じられますし、やっぱりこの2人の幼馴染の距離感って"コレ"なんですよね。ただ、今回のシーンがあの時と決定的に違うのは、侑が自分の衝動に従って行動していたのに対して、歩夢の衝動に気づいて そっと誘ったという点です。また、「スクールアイドルの世界」に踏み込んで世界を広げようとしたのと対照的に、完全に2人だけの空間、いわば「閉じた世界」でコミュニケーションが取られたところも相違点として挙げられそうです。
ただ、ここで終わらないのが超ポイント高い。プラス100ポイント。
今回は、侑自身の衝動で起こった出来事ではなく、キッカケは歩夢の衝動でしたが、この"2人だけ"の閉鎖空間で、"2人だけ"の世界を願うのではなく、もっとずっと"広がる"世界を願うんですよね。さらに侑自身も「今度は私の番」と言うように、侑が自身の中に新たに芽生えた"衝動"に従おうとする意思がハッキリと示されました。これこそ今の2人の関係、"変わらぬ想い"と"変わりゆく関係性"なんですよ。先ほど書いた通り、個人的にこれを"観覧車"という、下を俯瞰しつつも空に上り詰めていく、広がりつつも"閉じた"空間の中で行われたやり取りという点をかなり好評価しています。
2人の未来に幸あれ。
8. 開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')
Cパートでは、優木せつ菜の"象徴"とも言える髪留めをつけたままの菜々に、栞子が何かを勘付くシーンが描かれました。明らかに次回以降への布石なのですが、果たして。僕はそれより栞子とすれ違う菜々が、先を急いでいたとしても無愛想すぎない?ってことの方が気になりましたとさ。
今回5話は、冒頭にも書いたように挿入歌無しで進行していきました。2話同様、ユニットの結成前日譚を描いたものですが、個人的にこの5話は総じて神回と言っても差し支えない、それほど内容の詰まった回でした。挿入歌無しでも、十分な満足感でしたね。
「開幕!」というタイトルがついているので、この5話に対して我々はやはり「Dream Land!Dream World!」を想起してしまいますが、こことの関連性も非常に高く、上手に作劇されていたなと感じられます。
特筆すべきはやはりエチュードのシーン。確かにあの瞬間にA・ZU・NAランドは"開幕"しましたし、「七変化ユニット」の名にふさわしい、即興劇という形で対応関係を構築してきたことに思わず舌を巻いてしまいました。2期ならではの関係性も十分に提示されており、キャラ理解も深まりましたし次回に控えてるA・ZU・NAの挿入歌披露に大きな期待を持てました(期待を超えてきました)。
本当は、アバンで映された3つの「花」と、場面転換で映された、同じ場所で時間帯や背景の違う3つの「花」についてとか、追跡を始めた時にワンカット入った「エレベーター」についてなど、深掘りしたい部分はあるのですが、すぐには答えが出無さそうなのでまた一巡した時に振り返ってみて考えることにします…。花言葉とか知らねぇし。
それでは今回の記事はここで筆を置きたいと思います。次回第6話「"大好き"の選択を」感想記事でまたよろしくお願いします!
それでは、長いことありがとうございました!