むさしんぐのエゴライブ!

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【虹ヶ咲1期1話感想】生まれたのはトキメキ。惹かれたのは輝き。あの日から―――。

どうもこんにちは。むさしです。

ついに待ちに待った虹ヶ咲のアニメアニガサキが始まりましたね。

僕としては9周年イヤーとして盛り上がった昨年からラブライブ!界隈に戻ってきたので、ニジガクの活動自体は昨年9月頃からしか知りませんが、スクスタは配信開始からプレイしてきたので、ある程度の思い入れがあります。ライブは都合が合わず1st、2ndともに参加できていませんが、コンテンツの展開の仕方からもうかがうところ、ニジガクにはこれまでのラブライブ!シリーズ同様にラブライブ!らしさ」を内包しながら、それでいて革新的な部分があり、今後の展開をとても楽しみにしています。

 

そんなこんなで始まったアニガサキ第一話「はじまりのトキメキ」、少々長いですがお付き合いください!

 

 

 

 あらすじ

東京・お台場にある自由な校風と専攻の多様さで人気の高校・私立虹ヶ咲学園に通う上原歩夢と高咲侑は、幼馴染の高校2年生。いつも一緒の2人は、その日も学校が終わるとお台場をブラブラ歩きまわり、ショッピングやカフェを楽しんでいた。昨日から続く――そして明日も続いていく、いつもと変わらない放課後。そんな中、突然歓声が響き渡る。駆け寄る歩夢と侑の視線の先に写ったのは、圧倒的なパフォーマンスを見せつける1人のスクールアイドルの姿で…。 

 

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「生まれたトキメキ......あの日から世界は―――変わり始めたんだ!」

 

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物語は侑のこのセリフから、歩夢と侑がお台場でイチャイチャデート、もといウィンドウショッピングをして回るシーンから始まります。何でもない一幕ですが、ラブライブ!シリーズでは一貫して「普通の女の子」というのがキーワードとなっており、過去2作品と比べてこのシーンはすごく「普通の女子高生」らしさがありましたね。僕は残念ながらオスなので真偽のほどは定かではありませんがね。フフッ。

 

にしても、「いまいちトキメキが足りないねぇ…」ってなんですか?トキメキって日常的に口にする言葉じゃないですよね。確かに虹ヶ咲にとってトキメキというのはとても重要な要素ですが、見え見えすぎて「なんやそれ!!」って思わず突っ込んでしまいました。侑ちゃんは何に対しても、日ごろからいろいろな「トキメキ」を探しているんですかね。

 

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あゆぴょん~~~~~~~~~~~~~!!!!

これ、かわいさの暴力ですよね。冒頭数分の間でこんなカット入れてくるなんて、かわいさで新規獲得狙ってるでしょ……。侑が完全に親戚のおじさんみたいなこと言っているのが少しおかしかったですね。保護者かよ。いや、幼馴染なのであながち外れていないのかもしれませんが。

 

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この「はぁ…?」っていうのめっちゃ好きなんですよね。マジで呆れているような、すごい素直な感じのする声と表情で、視聴者の代弁をしてくれました。

そして、前後しますが意味ありげに映されたこの服

 

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歩夢に似合うと感じた侑はこの服を勧めてみますが、当の歩夢は「かわいい」とは思いつつも「子供っぽい」と言い、断ります。「着たい服を着ればいい」という侑と、「そういうのは卒業だよ」という歩夢、この一幕については改めて後述します。

 

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ちなみに僕もゆうぴょんもかわいいと思います。賛成だぴょ~ん。

 

 

「っで、どうする?」

「やっぱり、コッペパンじゃない?」

「だねぇ~。」

 

えっ……?

今どきの普通の女子高生は放課後にコッペパンを食べるのが定番なんですか?

僕にはタピオカを片手に歩く女子高生がイマドキな印象がありますが、コッペパンビッグウェーブでも来ているんですかね。放課後にコッペパンを食べ歩いているようでは女子高生が気にする部分にいろいろ問題アリな気がしますが、前述の通り僕は生粋のオスなので、本当のところは何もわかりませんわ……。

ただ、確かに思い返してみればμ’sでは穂乃果がランチパックを、Aqoursでは花丸がのっぽパンを食べていました。どうもラブライブ!ではパンを食べるキャラが決まって登場しますね。ニジガクに関してはスクスタでもかすみんにコッペパンキャラ(?)が定着していますし、セブンイレブンのパンの売り上げでも上げたいんですかね。限定のレモン塩カスタード味とか出るんじゃ無いんですか?知りませんが。

μ’sでは穂乃果に度々ダイエットの話が、花丸は巨漢になる描写もありましたので、ニジガクでもコッペパンの食べ過ぎで誰かがどうにかなっちゃうシーンがあるかもしれませんね。

 

 


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これ、コッペパンを交換し合う何気ないシーンなんですが、まるで餌付けのように侑ちゃんに「あ~~~ん」をして、口についたクリームをペロっと頂く歩夢にニヤケが止まりませんね…。2人を見ている限り、幼馴染の彼女らにとっては取るに足らぬ日常の一幕なのだと分かりますが、「いやマジか…」っていうのが初見の感想でした。歩夢が独占欲が強い激重系スクールアイドルということは世界中に知れ渡ってしまった事実ではありますが、この一幕だけでその片鱗が見て取れますね。

にしても、指のクリームをペロる歩夢はエッチだし、侑ちゃんに関してはもはやペロる歩夢に顔が輝いていますからね……。けしからん。

 


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 これ、僕じゃないと見逃すと思うんですが「こっちも食べる?」とか言って写真撮っている割に、侑ちゃん普通に2口でペロっと完食してて気づいたときに爆笑しました。侑ちゃん、結構ちゃっかりしてますね。食いしん坊キャラですか?なんなら歩夢のコッペパンはいつのまにか消え去っていたので勝手に食べちゃったんですかね。前述の話ではないですが、侑ちゃんが餌付けでコッペパン食べ過ぎて肥やされそうですね。

 

というつまらないツッコミはさておき、ここまでのシーンは冒頭でも言った通り本当に普通の女子高生の日常っていうカラーが前面に出されていて、何気ない描写ですがとても好感度が高かったですね。もちろん「あゆぴょん」「ゆうぴょん」のようにキャラの可愛さであったり、幼馴染の二人の深い関係性であったりが見られただけでも良いシーンなのですが、ラブライブ!」において”普通の女の子”というのは重要なキーワードだと感じているんですよね。当然キャラクターデザインがされているわけですから、そこらのモブキャラとは違ってとても魅力的なのですが、作中の世界において彼女らが普通の女の子であるという描写がとても大切なことだと思っています。

このあたりの詳しい話はμ’sの感想記事かどこかで改めて記します。

 

さて、そんな微笑ましい(?)日常の中で、侑ちゃんと歩夢は突然”非日常”と出会うことになります。

 

 

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ここ、マジでデカい声出ましたね。まさかここで、侑ちゃんたちが初めて出会ったスクールアイドルが、優木せつ菜だとは……。しかもこの右手をキュッと結ぶのを見た瞬間に「CHASE!」を確信し、マジで気持ち悪いニヤケが止まりませんでした。

侑ちゃんと歩夢は、盛り上がっている様子を聞きつけて会場まで足を運び、せつ菜のパフォーマンスを見るわけですが、ここらへん一連の描写も、この時点でスクールアイドルというものには疎かったこと、さらに大袈裟に言えばスクールアイドルの認知自体もそれほど高いわけではないという世界観の提示がされていたようにも感じました。

 

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落ちサビのこのシーン、同時期に「呪術廻戦」が放送していたため、巷では”領域展開”なんて言われていましたが、言い得て妙って感じですね。というのも、「CHASE!」を1度でも聞いたことのある人は共感してもらえると思いますが、この曲、マジで熱いんですよ。CVのともりるパイセンのパフォーマンス力が抜群にエグイッていうのもあるんですけど、「CHASE!」は本当にとんでもない熱量を秘めた楽曲で、実際にパフォーマンスを見たり、曲を聴いていたら、このシーンも大袈裟でもなんでもなく本当にこういう感覚になるんですよね。その辺が自分のイメージと120%整合性が取れたので、とても良いライブシーンだったと満足しています。

侑ちゃんがガラス(?)の中にせつ菜を見たり、せつ菜とすれ違ったりする描写もありましたが、これも生のライブで感じられる臨場感を表現しているのかなとも思いましたね。いや確かにパフォーマンスしているのはステージの上なんですけど、”すぐ近く、そこ”にいるんですよ。これも納得いく表現でした。

 

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いやマジでさ。これシャウトのシーンなんですけど、侑ちゃんの反応がつくづく「分かりみ」を供給してきますね。ともりるのシャウトは全員一回は聞いとけ。最高に気持ちがいいんですよね。本当に大爆発は起きるし、熱風は吹き荒れるし、とんでもなくアチアチです。僕は初めてこれを見たとき、テオ・テスカトルじゃん…。」って思いましたね。

 

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ライブが終わったとき、”領域展開”がフェードアウトして実際のステージに戻る演出もとても良いと感じました。現場の熱気を表現し、ライブが生モノで特別な瞬間であるということがはっきりと伝わりますね。

 

アニメ化前から大好きだった「CHASE!」が見れただけで大満足な僕でしたが、パフォーマンスを終えたせつ菜はどうやら何か思うところがある様子でした。思えばライブ前も観客は「新グループのお披露目だったのでは…?」なんてことを言っていましたが、この辺りが2,3話あたりまでのプロットになり、ここで抱えている問題点がひいては虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会における哲学になってきます。

 

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一方で侑ちゃんは完全にトキメいちゃってましたね。せつ菜のパフォーマンスを見てトキメかないのはもはや人間じゃないですけど。観客はせつ菜の存在を知っていた一方で、侑ちゃんと歩夢は彼女が自分の高校の生徒であることすら知らなかったというこの一幕も、スクールアイドルというものの認知度、「知っている人は知っている」程度であるということを表現しているようにも感じられました。

 

これがきっかけでスクールアイドルに没頭していく侑ちゃんですが、この動機付けが後に仲間となる優木せつ菜というスクールアイドルから生まれたのがとても印象的でした。これまでのラブライブ!シリーズでは、μ’sはA-RISEから、Aqoursμ’sからといったように、それぞれ別の学校のスクールアイドルから「憧れ」を抱き、活動を始めていましたが、侑ちゃんは、同じ学校の優木せつ菜というスクールアイドルから「トキメキ」を抱きました。μ’sではA-RISEは超えるべき相手として描かれ、Aqoursではμ’sは伝説となった輝きとして描かれていましたが、虹ヶ咲ではこの時点から同じ学校の「仲間」だったわけです。同じ学校の優木せつ菜という身近にいた”特別な存在”である人気スクールアイドルから刺激を受け、「きっかけ」をもらい、「トキメキ」が生まれ、「輝き」に惹かれたからこそ、”普通の女子高生”だった侑ちゃんはスクールアイドルに夢中になり、優木せつ菜と出会ったあの日から、高咲侑の世界は変わり始めたわけです。この動機付けに際して、優木せつ菜というスクールアイドルは他にいない打ってつけの存在であり、優木せつ菜でなければいけなかったと言っても過言ではありません。

 

また、この出会いが、侑ちゃんと歩夢の「選択」から生まれたものであったことも言及しておかなければなりません。過去、μ’sの物語では、A-RISEの映像に目を奪われた穂乃果が、「これだ!」と感じAqoursの物語では、飛ばされたチラシを追った先でμ’sの映像に目を奪われた千歌が、その大きな輝きに惹かれました。この点において、どちらも偶然が生んだ、交通事故的な要素を含んで劇的にスクールアイドルと邂逅しました。一方で、虹ヶ咲の場合、離れたところで少し盛り上がっていた様子を感じ取っても、気にせず立ち去る「選択」だってすることができたはずです。その中で「行ってみようか」という彼女らの「選択」によってスクールアイドルと出会い、物語の歯車が動き出しました。この点において、虹ヶ咲は先人たちとは明らかに異質な物語が紡がれていくんだなと感じられましたね。

しかし、出会ってからは変わらず「ラブライブ!」そのもの。好きなもの、トキメいたものには一直線でいる様子は、μ’sAqoursと変わらない同じ性質であり、これが見られたことでとても安心しましたね。

この開始10分で、しっかり「ラブライブ!」しつつも、先人たちの築いてきたものとは似て非なるものであることを示したアニガサキには期待をせざるを得ませんでした。

 

いまいち要領を得ない文になった感がありますが、雰囲気伝わっていれば無問題ラ(?????????????????????)です。

 

 

 

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歩夢のモーニングコールで起きるの、何か侑ちゃんは本当に歩夢に養われて生きていく未来ありそうですね。餌付けもされてるし。なんならモーニングコールに出ることはなく、返信してベランダで会ってますからね。まぁこれについてはお隣さん同士、幼馴染ということでいつも通りの日常なのかもしれませんが。

それはそうと、歩夢からの着信音が「夢への一歩」だったのいいですね。サスケもいたしこういう細かい小ネタ、大好物です。

 

 

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あくびをする侑ちゃんに「寝不足?」と聞く歩夢。何気ないシーンですが、この後歩夢が侑ちゃんを待つシーンで今度は歩夢があくびをしていました。「あくび」というのが「寝不足」、すなわち遅くまで起きて「何か」をやっていたことのサインとなったわけですね。ナニかは知りませんがね。フフッ。とても細かい表現だと思います。

 

 

 

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この後シーンは放課後に移り、2人はスクールアイドル同好会を訪ねるため校内を探し回ります。実際に侑ちゃんは「スクールアイドルってよく知らなかったけど~」って言ってましたね。にしても2年生の二人が今まで部室等に足を運んだことがないってマジ…?いくら広くても、っていうかむしろ広いなら校内隅々まで足を運ばない…?まぁいいです。

 

侑ちゃんが夜更かしした理由はスクールアイドルが気になったからだったようで、もうこの時点でオタク特有の早口になっていますね。完ッッッッッ全にトキメいちゃったみたいですし、まぁでも気持ちはわかります。高咲侑もとい「あなたちゃん」はファン目線、応援する側の目線で描かれているわけですから共感ポイントが多いのも必然ですね。

 

 

 

優木せつ菜ちゃんって言うんだって!」

ちゃん!?!?!?

 

 

 

ここのツッコミ、流石に笑わずにはいられませんでしたね…。別にツッコむ要素どこにもないよね…?そういうところだぞぽむ。狂気の片鱗が見て取れました。

 にしても「もう高2だよ」とか、「予備校に通う」とかいうワードが出てきましたが、この子らすごい意識高いですね。僕も受験勉強はかなり力を入れていたので、同じ日常を続け、遊びたいであろう年ごろですでに危機感を持ってこんなことがいえるなんて、間違いなく優秀です。まぁ二人で通えればなんてことないことなのかもしれないし、歩夢からしたらこの時期からスクールアイドルの沼に浸かっていってしまうことに躊躇う気持ちがあったんだと思います。

 もっとも僕自身も受験勉強の時にひたすらにμ’sからニジガクまでラブライブ!の曲を聞いたり、オールナイトニッポンゴールドを聞いて勉強していたので、侑ちゃんが勉強がはかどったっていうのも納得ができましたね。

 

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結局歩夢は侑ちゃんのトキメいた顔を見て、熱意に根負けしてついていくわけですが、当然それだけの理由で自分の進路に暗雲を立ちこませるわけにはいかないですから、もっと大きな理由があったはずです。これについては後述します。

同好会の部室の場所も分からない中、片っ端から当たればいいという侑ちゃん、完全に頭動かすより行動するタイプで、好きな気持ちが先走っちゃってる感じがしてとても良いですね。歩夢も「えぇぇ……」ってマジで困惑している感じもかわいらしかったですね。幼馴染ズ、いいぞもっとやれ。

 

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きました流しそうめん同好会。放送当時このワードを一番見かけたように思います。同好会っていうからには「流しそうめん」というものにトコトンこだわって活動しているんですかね。その実、ただ流しそうめん食べるのが好きってだけみたいなことないですよね。流しそうめんの大会とかやっていてほしいです。何を競うのかは知りませんが。

 

「おいしそう…」って流しそうめんに吸い寄せられている侑ちゃん、もう完全に食いしん坊キャラですね。流しそうめん、嫌いじゃないけど「おいしそう…」ってしみじみ言った経験なんかないですよ。すまん侑ちゃん、ここだけは共感できないです…。

 

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奔走してもなかなか見つけられない二人が声をかけたのが、天使天才天王寺こと天王寺璃奈ちゃん。感情を出すのが苦手な彼女は璃奈ちゃんボードという”防具”をつけて人とコミュニケーションを取っていた様子がスクスタの中で描かれていたので、素顔の璃奈ちゃんを見るのはいまだに新鮮な気持ちです。校内で璃奈ちゃんボードしている方が目立って逆に大変そうですからね。

そんな璃奈からレスポンスがもらえず、困惑する歩夢たちのもとへ、宮下愛が現れます。

愛さん、マジで一番推していた子なんですけどね。や、今でも推している子でいることには変わりないんですが、どうやら宮下愛の顔をした別人が某最強のアイドルアプリゲームに出現したみたいなので、正直困っちゃっているんですよね。スクスタの話はしていないですよ。

そんな愛さんでもフォローしきれないギャグは置いておいて、初対面の同級生相手に持ち前のコミュ力、知識を披露して有能っぷりを見せてくれた愛さん。ホンマはいい子なんだよ……。

一方で、侑ちゃんのシャツを引っ張って呼び止める璃奈。このカットからも愛さんとは対照的にコミュニケーションにハードルを抱える様子が伺えますが、「スクールアイドルが好きなのか」という問いを、ここまで話していない歩夢にも振るあたり、実際は周りを見て気配りができるとても優しい子であるように伝わりました。また、この問いかけ自体する必要はないことだったので、璃奈なりにコミュニケーションを取ろうと頑張っていることも感じ取れますね。

 

 

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ようやく部室にたどり着いた矢先、生徒会長中川菜々(の皮を被った人)に遭遇します。

生徒会長たるもの、全校生徒の名前を憶えているものだっていう言葉、「無駄じゃね…?」っていうのが率直な感想でしたね。覚えようとして覚える必要なんて全くないですし。というかラブライブ!」の人たちは自分らの学校の生徒会長知らなさすぎじゃね…?流石に顔と名前ぐらい知っていろよ。

そしてもはやお決まりの同好会廃部。正確に言うと、μ’sは「ミトメラレナイワッ!」で、Aqoursは「ブッブー」だったんですけどね。にしてもいつも出だしはうまくいかないというのはもう様式美みたいなもんなんで特にお咎め無しですわ。ブッブーじゃねえよ。

 

 

 

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じゃ最後にグラウンド10週!

え~~~~

文句言わずにさっさと行く!

 

僕ならブチギレます。僕に限らないですけどね。何が「じゃ」だよ。お前も走れ。

っていうのは置いておいて、登場したのは演劇部とスクールアイドル同好会を兼部していた桜坂しずく同好会が廃部になって演劇に専念できる状況になったことを喜ぶ部長さんと、俯くしずく。流石に演劇に専念したくてそうなったわけではないのに配慮のない言葉ですよね。まぁ気持ちはわかりますよ気持ちは。

 

 

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さらに日の光が当たらないベンチで”すやぴ”していた近江彼方。寝すぎてまたせつ菜に怒られ…ないんだと悲しむ彼方ですが、それは怒られろよ。ここまで出てきている情報だけだと明らかにせつ菜を怒らせたのは彼方の寝坊癖だけで、もはや同好会が潰れたのは彼方のせいなんじゃ…とまでは思わないにしても、一端はありそうに見えます。実際全然違うんですけどね。

 

 

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そして場面は変わり、落ち込むエマ・ヴェルデと声をかける朝香果林。部長のせつ菜とコンタクトが取れないようで、廃部云々の話の根本的な問題はメンバー間のコミュニケーション不足であると感じましたね。エマに協力の手を差し伸べる果林もとってもいい子だなぁとシミジミ感じました。スクスタの話をするな。

 

 

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とどめは、かすかすこと中須かすみ。ここ、かすみんの登場シーンだけ「ぬぬぬぬぬ。かすみんはやっぱり、諦めませんよ!」という一言でマジで10秒しかなくて笑いました。2話のメインキャラクターですし、この手の3枚目キャラは出番多めなので別にいいんですけどにしてもあっさりしていましたね。その中でも、この10秒間のかすみんの表情と一言だけで、明らかに他のメンバーとは様子が違い、廃部問題にかすみんが一枚噛んでいることが示唆されているように思いました。

 

現状同好会の部員は、せつ菜かすみエマしずく彼方の5人でしたが、この時点で、全員登場しましたね。すでに同好会が存在していて、なおかつ主人公視点(侑、歩夢)以外のメンバーがすでに加入している点が過去作と異なっており、ここもまたニジガクならではになっていてとてもポイントが高いです。というのも、これまでの作品では、前述の通り別のスクールアイドルに導かれ、主人公たち(穂乃果、千歌)が、同級生(海未、ことり、曜、梨子)を巻き込んでスクールアイドルグループ、μ’sAqoursを結成し、各キャラの抱える問題にぶち当たり、絆されてメンバーが集まっていく過程が描かれていました。この過程の中でキャラクターの掘り下げがなされ、とても魅力的な存在になっていきましたが、虹ヶ咲ではソロ活動が大前提としてある以上、仲間になっていく過程をじっくり描く必要がないわけです。では、キャラの掘り下げがされないのかというと当然そんなことはなく、むしろソロ活動であるからこそ、全13話を通してこれでもかというぐらい丁寧に、愛情をこめてキャラが描かれました。

これは虹ヶ咲の特性をしっかりと把握したうえで、過去作と差別化をし、最も印象的で映える表現を模索してたどり着いた形なのかなと感じましたね。本当に、製作スタッフの方々、ありがとな。

 

 

 

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ま~~~~~た食ってるよ。

今度は限定のラクレットチーズはちみつ。本当にコッペパン食べ過ぎだし限定に弱すぎだし侑ちゃんは食いすぎ。私はスクールアイドルを応援する側って言うのは、気にせず爆食いできるからなのか…?

半分こにする歩夢、優しいというかもう本当に侑ちゃん肥やしてるだろ。限定とかあげて一口だろ。

 

なんていう爆食いシーンの後の侑ちゃん、歩夢の「会おうと思えば」という言葉に「それはいい」と断りますが、ここが結構深かったですね。スクールアイドル優木せつ菜が大好きで校内を探し回ったほどなのに、当人が辞めるという決断をしたというのであれば、それならもう構わないというのはとても大人びているというか、なかなか言えないことだよなと思いました。「CHASE!」を披露しているせつ菜はどうみても楽しそうにパフォーマンスしていたし、これは間違いなくせつ菜本人も楽しんでいるということは、生で見ていれば伝わるはずです。侑ちゃんはそれが分かっていたから、辞める決断をしたその理由は、深追いするべきものじゃないと気づいたのかもしれません。

 

 

「夢を追いかけてる人を応援出来たら、私も何かが始まる」

 

 

これは侑ちゃんの偽りない思いだと思いますが、せつ菜ほどの人でも、「夢」を追いかけることを諦めたのではないかと考えてしまったからこそ、「夢」を追いかけることが難しいことなのだと感じ取ったわけですね。

 

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お台場に寄って、再びウインドウショッピングをする中、歩夢は冒頭の「かわいい服」を見ます。

帰路に就いた二人ですが、ここで歩夢がついに思いを打ち明けます。

 

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「二人で始めようよ、侑ちゃん!」

本当は自分もスクールアイドルの動画をたくさん見ていて、自分の気持ちをまっすぐに伝えられるスクールアイドルに惹かれていたことを伝えます。前述の夜更かしのサインであった「あくび」、侑ちゃん同様に歩夢もスクールアイドルの動画を見て夜更かしをしていたわけです。せつ菜に会うことで自分の気持ちが止まらなくなることを恐れていたけれど、動き始めたなら、止めちゃいけない。我慢しちゃいけない。

この言葉を聞いて、「歩夢、もうちゃんとスクールアイドルじゃん…」って思いましたね。だってこれ、これまで先人が築いてきたスクールアイドル哲学そのものですよ。過去、スクールアイドルはプロじゃない、やってみたいからやる、といった言葉が出てきました。スクールアイドルはプロじゃない。だからこそ、キッカケさえあればそのハードルはどこまでも低く、動機について大義名分なんて必要なく、「やってみたければやってみればいい」わけです。この点において既に歩夢はクリアしており、スクールアイドルのスの字を知ったばかりの時点で、もうちゃんと「スクールアイドル上原歩夢」は誕生していたわけです。これは涙なしでは見れませんでした。

 

 

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「私、好きなの!!!!!!!」

 

「は……?」とは僕の感想ですが、いきなり告白きた~~もうお前らくっついちまえよと思った矢先、ピンクとかかわいい服とか、そっちかよ。侑ちゃんは大好きだから別ってか?はいはいわかりましたよと。

この侑ちゃんの手を取る描写、グッときましたね。というのも、歩夢は校内探索で侑ちゃんに連れまわされた際、手を握られて顔を赤らめていました。これはこれで「は?」って感じですが、ところがどっこい、今度は自分から侑ちゃんの手を取ったわけで、この辺り強い決意を感じ取れてよかったですね。

 

 

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「自分に素直になりたい。だから、(私だけを)見ててほしい。」と言い、階段を駆け上がった歩夢は「スクールアイドル、やってみたい!」と自分に素直になり、歌います。

これマジでデカい声でた。僕は天才なので、この瞬間毎週各キャラの新曲が披露されることを確信して本当にテンションが上がりました。

歩夢の新曲は「Dream with You」。Youがキャピタライズされていることから、固有名詞Youすなわち侑ちゃんへ当てたものであるということは明らかなのですが、大学の講義でキャピタライズのルールを習った際に、前置詞とかを除いて基本的に単語は大文字で書き始めると知ったので、割とルール通りの表記みたいです。真偽は不明ですがまぁ間違いはないでしょう。衣装は「かわいい服」の象徴として劇中に登場したもの。スクールアイドルとして駆け出しの歩夢の気持ちを、1話に沿って歌ったような歌詞になっているので改めて言及することもないですが、これでもかというほど「侑ちゃんと」スクールアイドルをやっていきたい歩夢の気持ちが込められています。まぁ、一度聞け。

 

【限定公開】Dream with You / 上原歩夢(CV.大西亜玖璃)【TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第1話ダンスシーン映像】 - YouTube

 

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印象的だったのは、

繋いだ手 その温もりが 胸いっぱいの勇気をくれたから

という詞ですかね。前述の通り、侑ちゃんは思い立ったら行動するタイプで、その都度行き当たりばったりなことをしてしまうんですが、その度に侑ちゃんは歩夢の手を取って、引っ張ってくれていたわけです。歩夢からしたら、侑ちゃんが繋いでくれる手の温もりが、一途に引っ張ってくれるその行動が、たまらなく嬉しくて、勇気をもらっていたんじゃないかなと感じました。これは今回のスクールアイドルの件に限らず、幼馴染の二人の関係性がずっとそうだったということなんだと思います。

 

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素直になれなかった歩夢が、”スクールアイドル上原歩夢”として、歌にのせて素直な気持ちを伝えていることに涙が止まりませんでした。ちゃんと届いたよ。

パフォーマンス後の地面に落ちた花びらが消えていく描写も「CHASE!」の時と同様、「ライブ」の特殊性をここでも表現していますね。

 

「私の夢を、一緒に見てくれる?」

このセリフはマジでやられました。タイトルにもあるし、曲中にも「夢」、「Dream」という言葉がたくさん出てきました。帰る前、侑ちゃんは「夢を追い続けることの難しさ」を感じました。それでもなお、歩夢は「夢を一緒に見続けてほしい」と願ったわけです。スクールアイドルの素晴らしさ、魅力を感じた日の翌日には、そのキッカケをくれたせつ菜が夢を追うことを諦めてしまったことを知りました。数あるスクールアイドルの動画を視聴した中でも、一番好きだった優木せつ菜それは間違いなくせつ菜にそれだけの実力があったからです。そんなせつ菜でも、スクールアイドルとして夢を諦めたのです。でも歩夢は、侑ちゃんとなら、一人じゃないから飛び立てる、どこまでも行けると感じたわけです。空の向こう高くまで、どこまでも行けることを強く願ったわけです。パフォーマンス後の侑ちゃんの反応は「CHASE!」の時と比べて明らかに鈍かったのですが、歩夢の言ったように「スクールアイドルは自分の気持ちをまっすぐに伝えることができる」わけで、歩夢の素直な気持ちを受け取ったからこそ、「CHASE!」の時のような興奮ではなく、歩夢の真心を正面から受け止め、あっけにとられたような反応になったのかなと思いました。

 

 

 

 

また、ここのシーンまできてようやく「CHASE!」の必然性についても触れておかなくてはなりません。初めての出会いが優木せつ菜であることについては前述しましたが、ここで歌われた「CHASE!」が歩夢がスクールアイドルを始める決心をし、侑ちゃんが歩夢の夢を共に追う決心をした大きな要因になっていると感じています。

「CHASE!」は、大好きを叫ぶスクールアイドルである優木せつ菜が、「大好きな気持ち」というものについて歌う曲です。

「大好き」とは、足を踏み出す最初は怖いかもしれないけど、でも「進みたい」という気持ちひとつあればそれで十分なものであり、走り出したら止まらない、気持ちは強くなる一方であるものであると謳われます。これは歩夢が告白したセリフとも整合性が取れます。

また、一番強調しておかなければならないのは、

「なりたい自分を 我慢しないでいいよ 夢はいつか ほら輝き出すんだ!」

という部分。

歩夢はずっとピンク色やかわいいものに対する思いをココロの奥にずっと隠していました。でも、「素直な気持ちをまっすぐ伝えられるスクールアイドル」なら、それが許されるわけです。歩夢としてはこの詞が一番響いたんじゃないかなと思いますね。

そして度々キーワードとして挙がっている「夢」。これについてもせつ菜は「CHASE!」の中で、いつか輝き出すと謳っています。しかし、いつかは分からない。いつまで追い続ければいいかは分からないから、せつ菜は壁にぶつかって諦めてしまったのでしょう。でも、侑ちゃんたちにはこの言葉が響いた。侑ちゃんと歩夢は一人じゃないから。一緒に夢を追う仲間がいれば、あるいは侑ちゃんは、歩夢が夢を追い続けた先で、いつか輝き出す瞬間が見たいと感じたから、歩夢の気持ちを受け取ったのだと思います。

正直、この辺考えだして震えが止まりませんでした。「CHASE!」はその熱い曲調から魅了されて好きになっていた楽曲でしたが、アニメ化に際して、こんな風に本編のシナリオと結びついてくるなんて思っていませんでしたからね…。本当にラブライブ!、恐るべしです。

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歩夢が侑ちゃんにプレゼントしたのはおそろいのパスケース。お隣さんで同じ学校に通う二人なら、きっと定期券なのでしょう。スタート地点からゴールまで一緒の定期券をおそろいのパスケースへ。歩夢の嘘偽りない侑ちゃんへの(束縛する)気持ちがこもっているように感じました。

 

ここでエンディング。ここもイントロが被さっていた過去作とは異なり、完全にエンディングパートとして独立していましたね。曲は「NEO SKY, NEO MAP!」。なんと作詞は”””神”””こと畑亜紀さん。もはや僕が言うことはありません。自分で聞いて、感じろ。

とは言いつつも、”傘”を使った表現がすごい印象的だったので、然るべきタイミングでこの楽曲の所感も必ず書いておきたいですね。

最初見たとき、「時間なかったのか…?」とかいうクソ野暮なこと考えちゃったんですけど、今ではこの絵マジで好きです。ごめんなさいめばち先生、ありがとうめばち先生。

 

 

 

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まとめ

本記事のタイトルは、いうまでもなくニジガクのデビュー曲「TOKIMEKI Runners」から拝借したものです。記事の中にも歌詞を引用して書いた部分が少なくありませんでしたが、これがばっちりハマった感覚があるんですよね。劇中で登場する曲ではないのですが、デビューの時から虹ヶ咲が掲げる「トキメキ」は変わることなくアニメでも描かれていたことにただただ驚嘆するばかりです。始まったときから、何も変わらずいてくれることがただただ嬉しいし、そのように描いてくれたことが本当にありがたいです。

 

さて、アニガサキ放送開始をきっかけに書いていこうと放送日に筆を執ってから、現在は3月25日すでに全13話を視聴し終えてますし、なんならBlu-rayも第3巻まで手元にあり、明日には第4巻が届きそうとしていますし、3月20日に開催された校内シャッフルフェスティバルは現地で参加しましたし、本当にいろいろ起こってしまいました。ライブの興奮が冷めなかったために書き溜めていたこの記事を重い腰を上げて着手したわけですが、アニメが放送し終えた現在でも虹ヶ咲の勢いは止まりません。3rdライブを始め、ユニットファンミなど今後の活躍に期待するとともに、2話以降の感想も早いとこ手を付けるようにしたいと思います。

 

第1話は放送当時も本当に興奮しっぱなしで、「これはとんでもない作品になるぞ!」と確信をしていました。

虹ヶ咲の特徴の提示と魅力がいっぱいに詰まった第1話には五つ星☆☆☆☆☆をあげちゃいたいと思います。

歩夢、かわいいですね。

 

それではここらへんで。